超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
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2022.10.8

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (52) 
吉野林業の育林の基本的な考え方④

―優良材生産と育林技術-

 

山守制度によって施業が集約化されていった一方で、樽丸の生産が享保年間(1716-1736年)に導入されるのであるが、おそらく、生産に適合する良質の木材がそこに豊富に存在したからであろう。

しかし、生産量が増加するにともなって、天然木の伐出だけでは充足できなくなり、次第に人工育成材から製造するようになった。

その時期としては明確ではないが、造林の始期等から判断して江戸中期以降と考えられる。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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密植、多間伐、長伐期からなる吉野独自の施業体系により生産された良材の価値が認められ、樽丸生産が発展を遂げたという流れというように捉えていたのですが、時間の流れからすれば、元々は天然林の良材から生産が始まったと考えるのが素直かもしれません。

鶏が先か、卵が先かといった議論ですが、樽丸生産が必要とした吉野杉が、少なからず吉野林業の仕立に影響を与えたことは間違いなさそうです。


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