超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2022.9.4

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (47) 
吉野材の材質と諸性質⑧

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

産地別スギ材の強度について比較調査した結果もある。それによると、比重では吉野杉0.40に対し、秋田杉0.346~0.412、高知0.41、飫肥杉0.35と著しい差はない。

しかし圧縮強度においては吉野杉は564㎏/㎠を示し、秋田杉288~374、高知341、飫肥杉では263㎏/㎠といった数値より高く、柱、杭等に適すると結論付けている。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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ここでもこういった数値結果が示され、土倉庄三郎によって体系化された吉野式林業によって育成された吉野杉は、強く美しく、構造にも内装にも適した木材です。しかしながら正角(柱材)適寸の50~60年生が、ヘリコプター集材が中心の川上村では採算が取れずほぼ出荷されることはありません。

時間の掛かる事ですが山づくり道づくりを進め、保育間伐を利用間伐に変えていかなければなりません。また現在は量を手掛けることはできませんが、全てを川上村産材にこだわった家づくりなどの発信も続けて川下からの需要喚起にも努めてまいります。


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