超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2022.9.3

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (46) 
吉野材の材質と諸性質⑦

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

心材率についてさきの別の調査においては、4m材の心材率は年輪数40~49を除いておおむね3m材より高く、また年輪数が多いほど当然に心材率は高くなっている。

表24に示す通りであるが、3m材では年輪数40~49(年)の心材率は年輪数50~57(年)より高く、58~89(年)の心材率67.4%(標準偏差7.4%)に近い数値を示している。

また4m材では年輪数20~29(年)の心材率は62.4%(標準偏差8.5%)であることに対し、58~89(年)では73.3%(標準偏差6.5%)を示しており、やはり樹齢の高い材ほど心材率は大きくなっていることがわかる。

※標準偏差:データや確率変数の、平均値からの散らばり具合(ばらつき)を表す指標の一つ

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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原木市場にて川上村産材の流通がほぼ100年生以上のものになるため、データ通りの心材率が高いものを見ることが当たり前のようになっていますが、前回にも述べたように、若齢級の利用間伐を活性化する山づくりは非常に重要です。

全盛期のように、どんな木材でもお金に換えられたという時代ではないにせよ、持続可能な人工林サイクルの為に、保育間伐(伐り捨て間伐)材に至るまで利用価値が見い出されるような元気な林業地を取り戻したいものです。


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