超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
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2022.5.21

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (40) 
吉野材の材質と諸性質①

木材の価値を決める目安となる年輪構成は、育成林分の自然的条件(土壌、雨量、気温)ないし植栽密度、間伐等保育の仕方と相関関係にあることは言うまでもない。

国内におけるスギ材の中でも、秋田杉や吉野杉、土佐杉等のブランド材は他産地材に比べて年輪が整調で美しいと評価されている。

材質を評価するひとつの目安として年輪構成(幅)が挙げられ、スギ材の年輪は1㎝当り1.6~10の範囲で数えられるが、かつて吉野杉の樽丸材で調べたところによると、四斗樽の丸の厚さ(1.2㎝)で年輪数が1㎝当り7.0~8.5であった。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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年輪がまっすぐ整調で、その年輪幅も細かいほどに美しいと評価されるというのは過去の話なのかもしれません。そういった評価が成立していた頃は、人々は木で作られたものに囲まれて生活し、木のことを知る人も多かったということです。

ただ現代においても、その年輪の形や幅がどのように生まれるのかといった背景をしっかり説明すること、また、その年輪の特徴を生かして今のニーズにあったデザインを提案することで、必ず評価されるものだと思います。


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