超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
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2022.3.5

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (28) 
吉野林業と優良材の形成①

-自然的条件と材質形成-

造林の基盤となり材木の成長に直接関与するのはまず地質土壌であり、気象環境である。

吉野優良材を産出するのは、吉野川流域が中心地となるが、これらの流域の地質は上中部古生層(古第三系秩父)及び片状花崗岩、石英閃緑岩で占められている。上中部秩父古生層の基岩は、砂岩粘板岩、凝灰岩、硅岩、角岩及び、石灰岩などで構成されている。

そしてこれらの地帯の土層は割合に浅く、かついまだに風化しない石礫(小さな石、石ころ)が混じり、これに植物腐朽物が加わり、壌質埴土ないし砂質、もしくは礫質壌土を形成している。

よってこういった土壌は、空気の流通や透水性がよく、化学的性質においても石灰及び苦土の含有量が多く、適量の燐酸加里、硅酸塩類を含み、さらに林地の表面は腐植土により養分(特に窒素、燐酸)吸収力が強いということなどから杉、桧の生育に適している。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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土壌の話題にはよく触れますが、「地力」といったような感覚的な内容がほとんどです。おそらく大部分が理解できないのかもしれませんが、地質や土壌についての専門家の方と吉野の森でご一緒してみたいと思うのでした。


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