超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2021.8.12

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (6) 
吉野林業地帯の概況⑥

吉野川流域林業の沿革は古く、人工植林の起りは「吉野林業全書」によると、中心地である川上村では文亀年間(1501~3年)、黒滝村では慶長年間(1649~51年)、東吉野村では元禄年間(1688~1703年)とされており、室町期から江戸期に相当し、今から480~280年前(※)にさかのぼる頃である。

※「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」が発刊された1982年当時の年代計算のため、現在の2021年で換算すれば、「今から520~320年前にさかのぼる頃」となります。

十津川流域は吉野郡の南西部に位置し、南部は和歌山県と隣接し、十津川村、天川村、大塔村、野迫川村を含む10万㌶に及ぶ森林面積を有して、人工植林の始まりは十津川村においては寛永年間(1624~43年)以前にさかのぼると言われている。

北山川流域は上北山村、下北山村の二ヶ村で構成され、北西部を大峰山脈、東部を台高山脈によって囲まれ、この間を南下する新宮川の最上流に位置している。人工植林の始まりは寛永年間(1624~43年)の頃と伝わる。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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500年前の起源というのは、あくまで「はじめの一歩」であって、いずれの流域においても計画的かつ組織的な人工造林が始まったわけではありません。

しかし、増大する需要の拡大に応えようと、「はじめの一歩」を起点に大きな歩みに発展させる人々の情熱や行動力は凄まじく、今の時代に多くのものを残してくれました。

残してもらったものを今だけのために浪費するのではなく、さらに良いものに変えて、次の時代へ繋ぐことが重要であると考えます。


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