超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.08.15

■「吉野林業全書」に学ぶ㉘ 
地形及び土質の事前調査

杉・桧の植付けには、まず地形と土壌調査が重要となる。

杉・桧とも「陰地」(西北向き)が適しているが、全山すべてが「陰地」ばかりではなく、もちろん「陽地」(東南向き)もある。

「杉」は「陽地」に適しないが、「桧」は「陽地」で生育しないわけでもないので、「杉」を「陰地」に、「桧」を「陽地」に植え付ければよい。

土壌には、壌土、植土、墳土、塗土、壚土、砂土などさまざまな土質があるが、杉・桧ともに、黒土で小石混じりの土地で、水気を吸収しやすく、また水捌けの良い土壌が最適である。ただ、「桧」は小石混じりの赤土で乾燥した土地でも差支えはない。

まずもって全山同一の土壌というのは稀で、中腹以上は、自然雨水によって表土は流れて肥土が減り、その上乾燥しゃすいから「桧」を植え付ける。

中腹以下の土地は、その自然な流れによって肥沃で湿気を含むから、「杉」を植え付けるのが適している。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
参照:「吉野林業全書」

 

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川上村の吉野林業では、おおよそ「杉」8割、「桧」2割で、この解説のような植え分けが行われています。

ただまあ、広い川上村では地形や天候も様々で、「ここは、ええ木がよう育つねん」といったように、エリアごとの感覚が備わっているようです。

「山いき」さんたちからは、「ここは地力が強い」「ここの土でええ赤身が取れる」といった奥深い話もよく耳にします。

いずれにしても、長い歴史で培われた技術と、元々の山の地力、そして雨の多い気候、様々な要素が合致して「吉野林業」は成立しているんだと思います。

さて、このあたり、吉野林業と気象や土壌について述べられたものもありますので、追ってまた勉強させていただきます。本日は「思います」で終わります笑

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


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