超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.07.15

■「吉野林業全書」に学ぶ⑲ 杉・桧種子の播き付けの季節

土地によって、種子の播き付けの最良の季節は変わる。

暖地は3月中旬 (春分)
温地は4月初旬 (清明)
寒地は4月中旬 (穀雨)

ただし、何らかの理由で、それぞれの季節に播き付けができなかった場合は、6月初旬 (芒種) までであれば問題ない。

播き付けを翌年にまわすより、苗木の育成事業を一年早めるという利益もあるし、種子の状態で翌年まで置くことによる、発芽率低下の損害を防ぐことにもなるのである。

ただ、施肥と管理は十分に徹底すること。

「吉野林業全書」では時期は「二十四節気」で表現されます。
【春分】:3月中旬(3月20日頃)
【清明】:4月初旬(4月4日頃)
【穀雨】:4月中旬(4月20日頃)
【芒種】:6月初旬(6月6日頃)

※実際の播き付けは、これよりも早い時季に行うが、芒(のぎ)のある穀物や、稲や麦など穂の出る穀物の種子の播き付け季節ということから、芒種と言われる。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
参照:「吉野林業全書」
写真:2019年4月初旬(清明)の川上村西河

 

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先の記述にはなりますが、「吉野林業全書」には収支計算が詳細にわたって記載されています。種子の播き付け時期にまで、その考え方がしっかり反映されているわけです。

現在手掛ける「再造林事業」は、全く採算度外視というわけではありませんが、「森林環境保全」や「吉野林業方式」の継承といった意味合いが強いのかもしれません。

しかし、木材価格・需要の低下、施業人口の減少・・・問題山積の中で「新しい林業様式」が絶対的に必要なのでしょう。

建前論はよろしくないのは重々承知で、「吉野林業」を次の500年に繋ぐためにもがいてみたい・・・。


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