超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2021.4.29

■「吉野林業全書」に学ぶ (112) 
吉野材木産業組合霊安寺検査所①

霊安寺検査所は宇智郡南宇智村大字霊安寺 (現在の奈良県五條市霊安寺町) に置き、西奥、黒滝の両郷 (現在の奈良県五條市と黒滝村)の産出材 を検査する。

検査員は2名で、荷主または中次問屋から木材の送り状が差し出された時に、現物と照合を行い、その出所を証明するために、【西奥出】【黒滝出】の刻印を筏毎に打つ。

先頭の筏には、霊安寺何番といった整理番号を記し、送り状を台帳に写す。またその送り状には、本数、床数、番号等を朱書し、割印と検査印を押印する。検査に使う番号は甲・乙・丙の三種で、甲は和歌山港売材、乙は途中売材、丙は諸駄物とする。

検査員は木材の保護を最優先とし、筏の乗夫に対してもしっかり気を配ること。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

甲、乙、丙ということなので、品質的な検査分類のようにも思いましたが、あくまで口役銀徴収のための数量分別ですね。

そうなると、「木材の保護を最優先とし、筏の乗夫に対してもしっかり気を配る」も、何だかうがった見方をしてしまいますね。


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