超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2023.10.3

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (84) 
地ごしらえ・植付け方法①

―明治時代における育林技術-
 
吉野地方ではいわゆる地ごしらえのことを「地明け」と呼び、植栽を行う前年の冬季より、植栽地の灌木・雑草類を刈り払う。刈り払った物は林地の裾へ巻き落として、数回雨に曝した後、山火事を避けるため雨天の日を選んで焼却し地ごしらえを行った。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
もっともこの焼払いは、周囲の植付苗木の生育に支障のないように行うよう警告しており、杉・桧植付地における焼畑は、その生育を害するので一切禁止すべしと説いている。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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「吉野林業全書」においては、杉・桧の植付け予定地について、焼畑として2~3年または、4~5年に渡って雑穀類を耕作した場所では良材をつくることはできないので植え付けるべきではない。
 
焼畑に植え付けた樹木は、植え込み後の7~8年間は成長が早く、10年目頃から急に勢力が減退し生育が大きく遅れるものがあるとしています。
 
吉野林業全書に学ぶ(29)/杉・桧植付け場所の地明けの方法①
吉野林業全書に学ぶ(30)/杉・桧植付け場所の地明けの方法②

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