超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2021.4.11

■「吉野林業全書」に学ぶ (106) 
宮滝の筏流し①

宮滝は南北の両岸に怪巌奇石が高く聳えて絶壁で、あたかも屏風を両岸に立てたように川幅も狭く曲がりくねって、筏流しに適した場所ではなかったが、寛文年間(1661-73年)に岩石を切り割りようやく筏が通れるようになった。

それでもまだ屈曲があって、筏が岩角に衝突してたびたび乗夫が死傷した。岩石には南無阿弥陀仏が掘られ、その傍らには水神のお社が建ててあるのを見ても、ここが難所であることは推測できる。

明治26年~27年頃、上流から一直線に南側岩石を百間余り(約200m)切り割り、上流には数個の枠を建てその間を堰き止めた。この新水路により便利に筏を流すことができるようになった。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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宮滝は奈良県吉野郡川上村の隣の吉野町になりますが、川上村の難所であった大滝と、飯貝検査所のあった吉野町上市辺りとの中間ぐらいに位置します。

今でも国道169号線を車で走っていても、大きな岩がごろごろと見えます。大滝と同じく、筏流しのために岩を削っていたのですね。ものすごい労力であったと思いますが、それに見合う木材の物量があったと言うことですから、色々と考えさせられます。


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