超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2022.2.11

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (25) 
吉野地方の優良材産地の特徴③

-川上村の様子と林業の特徴-

川上村の総面積は26,926haであるが、その内森林面積は25,429ha(総面積の94.4%)あり、公有林は少なく97%までは私有林で占められている。

林相別に見ると、針葉樹は17,525ha(森林面積全体の69%)、広葉樹林7,492ha(同29%)である。また施業別面積では、人工林16,902haに対し天然林8,115haを示し、その人工林率は66%である。

森林の蓄積は針葉樹林5,163,565㎥、広葉樹林1,126,463㎥、合わせて629万㎥に及ぶ。この内の針葉樹林はほとんど人工林であるが、ha当りの蓄積は297万㎥ときわめて高い量を示している。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

※各種記載データは本書発刊の昭和57年頃のものとなります。

 

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この書籍発刊当時の吉野林業最盛期とも言える時代においては、このようなデータは非常に力強いものであったと思われますが、消費量が激減している現在においてはある意味不安材料かもしれません。

人工林において、成長した木を伐採し利用することは環境破壊ではありません。植え育て、収穫しまた植える、このサイクルをバランス良く維持することが森林環境を守ることになります。

コロナ禍で発生したウッドショックのような現象を頻発させないためにも、今一度、国産材利用がしっかり見直されることを願います。「杉なんか使えねえわ」、、、これは悲しい。


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