超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

  • HOME
  • >
  • 超現代語訳 川上村の吉野林業を学ぶ

2021.7.3

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (3) 
吉野林業地帯の概況③

吉野林業の中心地、奈良県吉野郡川上村で人工植林が起こったのは室町時代文亀年間(1501~3年)と見られており、吉野郡内各町村においても江戸時代前期から中期にかけて植林が始まった。
 
川上村での人工植林が開始されて間もなく、豊臣秀吉が吉野地方を領有して、大阪城や伏見城等の城郭の普請、さらには阪神商工都市の建設のために吉野材が大量に供給された。
 
そういったことが契機になって、元和年間(1615~24年)には吉野材の伐出に関係する材木商によって、大阪方面での取引が盛んになり販路が開かれていったのである。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「川上村史 通史編」に学ぶ (1) 古代の吉野地方 https://yoshinoringyo.jp/blog/12729/ にて学びましたが、人工植林が始まって間もない状況で、阪神商工都市建設の爆発的な需要に対応できたのも、吉野地方が神聖な場所とされていて、他地方のような森林の乱開発を免れて豊富な森林資源を保持していたからということになります。
 
戦国時代やその後の復興といった歴史の背景が、人工造林のさらなる発展に繋がっています。

最新の記事

アーカイブ

  •  

    • 2023 (31)
    • 2022 (56)
    • 2021 (98)
    • 2020 (73)
  • ≪■「吉野林業と優良材」に学ぶ ...

    ≫■「吉野林業と優良材」に学ぶ ...

    最新の記事

    アーカイブ

  •  

    • 2023 (31)
    • 2022 (56)
    • 2021 (98)
    • 2020 (73)
  • ページトップへ