超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.8.30

■「吉野林業全書」に学ぶ (37) 
桧立木の枝打ちの方法

桧は杉と違って疎林が良いとされる。

ゆえに5番間伐(植付け後30年目の間伐)の頃までは、杉の通常間伐の8割程度を行い少しずつ枝打ちを行う。

桧は杉のように自然と下枝が枯れ落ちないから、30年目に頃地上から4.5m~5.5m、45年目頃に地上から7m位の枝打ちを行う。ちなみに45年生のものは電柱に多く利用されている。

60年目頃になると、9m~11m位までの下枝の生きている枯れている関係なしに全て枝打ちすることが大変重要である。

これに用いる道具は、斧(ヨキ)と鉈(ナタ)で、まずヨキで荒切りをして仕上げはナタで幹の丸味にそって木の形どおりにつくる。

また、これには杉・桧の種子採取の時に用いたものと同様に一本梯子を使用する。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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そもそも杉と桧は同じ針葉樹ですが、性質も用途も成長速度も違います。吉野式造林法ではそういった違いと川上村の急峻な地形をうまく掛け合わせ、収支計算に基づいて杉・桧の混植を行っています。

その結果として、おおよそ杉8:桧2といった割合の生産量になっており、吉野杉が表立ってはいますが、同じように「撫育」を行って素晴らしい吉野桧が生産されます。

では、吉野杉と吉野桧どちらが好きか?と、質問を受けたとしたらどうか。

甲乙は絶対につけられませんので、どちらも本当に素晴らしいものだと答えます。

では、この世界に吉野杉と吉野桧しかないとして、あなたはどちらを・・・


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