超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
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2023.1.31

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (69) 
ひも打修理

―江戸時代における育林技術-

 

吉野地方では植付後七、八年頃に下枝が繁茂して林内がむれるため、ひも打修理と呼ばれる裾枝払いを行う慣行がある。

「広益国産考」には「植えて二、三年もたって下ばらいとて下の枝を伐とるがよし」として「薩摩にては下枝を落し木ぶりを作るよし道理なり」と薩摩地方の例が引用され、杉桧が成長繁茂し下枝がむせ枯れるようになった頃、下枝を払い落していたという記述がある。

尚、「広益国産考」には成木後の枝打ちについては触れられていないが、一般には杉は桧と異なり、枝が自然に枯落ちるため、化粧丸太を生産する場合以外は一般には行われていなかったようである。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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「吉野林業全書」では、枝打ちについても詳しく記述があります。杉については劣勢木の場合約20年枝打ちが必要な場合もありますが、その後は自然に枯落ちるもので枝打ちは行いません。

桧については別途解説があるように、約60年丁寧に枝打ちを行う必要があるとされています。

■「吉野林業全書」に学ぶ (36) 杉・桧山林手入れの方法

■「吉野林業全書」に学ぶ (37) 桧立木の枝打ちの方法


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