超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2023.1.29

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (68) 
下刈り

―江戸時代における育林技術-

 

「広益国産考」には「扨(さて)右山に植えたる杉苗は肥しとてする事なけれども、下に生えるいばらの類は一年に一度刈りとり」と記されるのみで、下刈りに関する詳しい記述はない。
 
江戸後期、盛岡領では杉に関して6年間下刈りを行うという記録があるが、吉野地方でも明治初期の慣行から推察して6~7年間は下刈りが行われていたようである。
 
下刈りの季節として吉野では「入梅(梅雨入り)の頃下刈りすれば跡へ翌年より芽の出悪敷ゆえ下刈は入梅の頃が至ってよし」とされ、二回刈りの場合は梅雨入りの時期と夏の土用後、一回刈りの場合は夏の土用中に行っていたと記されている。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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「吉野林業全書」では下刈りについて詳しく解説され、収支に関わる大切な作業となっています。現在でももちろん大切な作業に変わりはありませんが、それ以前に獣害が大きな問題となっています。

■「吉野林業全書」に学ぶ (36) 杉・桧山林手入れの方法


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