超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2023.1.25

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (66) 
植付方法②

―江戸時代における育林技術-

 

「広益国産考」では植付苗は三年生苗の「凡二尺七、八寸(約82~85㎝)より三尺位(約91㎝)」から「二尺位(約61㎝)が植うる頃合なり」と中苗を標準としているが、「太山の佐知」では「三尺にも成りたる苗は悪し」と言い、1.5尺(約45㎝)の苗木を山出しの標準としたと伝えられている。

植付に関して「根先は、はさみにて切五十本づつ植べき山に持ゆくべし」とあり、長い細根ははさみで切って植えるように注意しているが、これは活着に対する配慮で現在もそのまま踏襲されている。

なお植付の季節としては「四年目の春には凡二尺七、八寸より三尺にのびたる苗をこきあげ~~山に持ゆく」と記されるのみで、特に指示はしていない。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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「吉野林業全書」では植付苗について、移植を繰り返し「太山の佐知」が示す1.5尺程度の大きさを標準として、山植えの季節についても指示しています。

■「吉野林業全書」に学ぶ (25) 杉床苗の移植の方法

■「吉野林業全書」に学ぶ (26) 移植後の杉苗木の除草と施肥

■「吉野林業全書」に学ぶ (27) 山植え苗木の抜き取りとその季節


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