超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
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2022.10.24

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (60) 
育 苗

―江戸時代における育林技術-

 

育苗に関して「広益国産考」では「苗床の拵え(こしらえ)方」「播種(種まき)の仕方と保護」「苗木の保護方法」「間引と施肥、雪覆」「床替の仕方」にわたり詳しく述べている。

すなわち、苗床はまずよい土地を選び「真土ならば、砂を少々入れ切り交ぜて地ならしを行い、糞水を一面に打ち十日ほど干して」さらに切り交ぜて地ならしを行い、種子はばらまいてその上に砂と土を合わせて覆いかぶせて藁を置く。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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産地で採集した種をそのまま栽培した苗は「実生苗」と呼ばれます。種から苗に育てるのに数年を要し手間は掛かってしまうのですが、太くまっすぐ下に伸びる直根を残すので、実生苗を使った再造林のほうが土砂災害などを防げるといった話もあります。

生産性で言えば現代林業の効率性のほうが圧倒的に良いのは当たり前なのですが、古い教えや伝統の中には、環境問題に立ち向かうヒントが隠れているかもしれません。


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