超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
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2022.10.23

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (59) 
種子採集の時期及び方法②

―江戸時代における育林技術-

 

江戸時代の種子採集の時期は「秋の土用前より土用中実をとり」として秋土用前後が最適としている。

採集方法は「実を軒下にひろげ乾し置けば寒中には己と落つるなれば、よく叩き落として」とあり、採集した球果は軒下に広げて乾燥し、内部の種子を叩き落して紙袋等に入れて貯蔵する。

大抵は乾燥した後、樽、桶、かます(蒲簀、藁むしろを二つ折りにし、縁を縫いとじた袋)、たわら (米、野菜、炭などを入れるための藁で編んだ袋)、紙袋等に入れて風通しのよい所に貯蔵していたようである。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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「吉野林業全書」では「持ち帰ったものを杉と桧に分類して、雨露を避けて日当たりの良い場所にむしろ(藁やイグサなどの草で編んだ簡素な敷物~ござ)を敷いて、適当に積み重ねる。」としていました。


さらに、「20~25日後、鱗求(イガ)の口が開いて種子の落ちかけた時が、採取の良い時期である。」とありましたので、この頃に叩き落すことになるでしょうか。

■「吉野林業全書」に学ぶ (16) 杉・桧種子の乾燥の仕方


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