超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2022.10.22

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (58) 
種子採集の時期及び方法①

―江戸時代における育林技術-

 

江戸時代、吉野杉の種子は上野、丹後、因幡、肥後産のものとともに、上質の部類とされていた。

吉野地方では種木(採種母樹)は、「杉桧の実を取るは極古木または若木の実は悪しく、年数五十から七十年位の中木の実にて苗を仕立てれば生立宜し」とされて、壮齢木のある程度樹形の良いものを母樹としていた。

すでに江戸時代後期において、採種母樹の形態を吟味し、領内もしくは近隣地方から優良種を物色採集していた傾向があり、品種に対する関心があったことが伺える。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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現在でも優良村産種苗生産事業として、母樹を選びながらの種子採集を継続していますが、種子採集が全く行えない不作の年が多いことは気になります。

また、運よく良い種子が採集できて植林を行えたとしても獣害にさらされる過酷な状況です。気候変動や生態系の変化によるものなのでしょうが、一次産業における環境問題の課題は増える一方です。


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