超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2022.2.10

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (23) 
吉野地方の優良材産地の特徴①

-吉野優良材の特徴-

奈良県南部の広大な森林地帯で生産された木材は、広い意味ですべて吉野材と見なされることになるのであるが、施業の実態や産出材の材質から判断して、すべてを吉野杉・吉野桧とすることには問題がある。

やはり、吉野川流域において本来の吉野材の生産地帯として成立する川上村、東吉野村、黒滝村の産出材に限定することが適切であると考えられる。さらには、吉野材が他産材との比較において優位性はあまねく肯定されているところではあるが、それらすべてが優良材の範疇にあるとは言えない。

いわゆる本来の吉野杉・吉野桧とは吉野式集約施業によって育成される完満通直、元末同大、無節、色艶良好な上質材を指し、前述の限定的なエリア内の産出量全体の20~25%と推定される。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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川上村産材は原木市に並ぶ際には、生産者の刻印が刻まれています。ただ他産地と同じく、様々な形状に加工され流通される過程でその情報は失われていきます。

トレーサビリティの信頼性を向上させる仕組み作りは難しいことですが、川上村の吉野林業再生にも必ず必要になることでしょう。

いいかげんな情報が溢れすぎて、ようやく確実で安心な情報が求められるようになりました。しっかりと応えられる体制を構築してまいります。


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