超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2022.1.8

■「吉野林業と優良材」に学ぶ (21) 
吉野林業の発展と林業制度④

-山守制度-

ところで山守制度における報酬システム(木材売上高に応じた歩合制)も、今日の吉野林業発展の基盤となったと言える。

その山守の報酬は管理山林の立木売価の一定割合で支給されるので、吉野式施業(密植、多間伐)を行い、量的な多額の間伐収入を上げ、最終的には販売単価の高い本末同大の通直材を育成し、質的に最大限の収益を実現するため、自己所有同様に極めて丁寧な管理を行うこととなる。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業と優良材 (岩水豊 著)」

 

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バブル崩壊以前までの、吉野林業における需給バランスが保たれていた頃の解説となります。現在に至っては需要や材価の低迷により、間伐材はもちろん、主伐材でさえ収益は見込めなくなり大変苦しい状況が続きます。

それに続き、やはり林業従事者も減少の一途を辿ります。まさに負のスパイラルです。しかしどんなに苦しくとも、500年もの歴史や先人の思いは繋いでいかなければならないと、山づくりや撫育を地道に続ける人々がいることも事実です。


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