超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2021.6.19

■「吉野林業全書」に学ぶ (122) 
大阪港木材市場について③

大阪港木材市場における木材の売却方法は、慣習に則り買下げ法を採用しており、最初に売り付けた物を再度振り直し、第二回目に売り付けた価格をもって取引する。

また、仲買引といって一割物、五分物の二種類がある。一割物は末口四寸以下の角類、挽割物、雑木類、諸駄物等で、五分物は杉・桧すべて末口四寸以上の物や長物等を指す。この仲買引は、市売高から仲買人がこれを引き去り、問屋へ仕切金を渡すというものである。

【附記】
『大阪港木材市場について①、②』の図は大阪市西長堀市場、『大阪港木材市場について③、④』の図は立売(いたち)堀市場それぞれの、驚きに値する繁昌の様子を示している。立売堀市場は西長堀市場より一層広く大きいから、長物(外材もある)が多い。

樽丸・酒榑類の多くは摂州灘地方へ売却されるが、買主の要望や荷主の都合により他地方へも輸送することがある。販路拡張は怠ってはならない。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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木材市場がまだまだ右肩上がりの拡大を続ける時代ですが、「販路開拓を怠るな」という戒めの言葉です。

思わず背筋が伸びる思いがするのでした。


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