超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2021.4.17

■「吉野林業全書」に学ぶ (108) 
宮滝の筏流し③

~中荘の喜佐谷川~

中荘村(現在の吉野町の一部)の喜佐谷川は、安禅寺青根岳の裏を水源として喜佐谷の里を流れ、桜木神社の前を経て、吉野川字八兵衛土場前に注ぐ。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
この水源から吉野川までは二里余(約8㎞)であるが、沿岸に散在する杉・桧山の伐採・出材について、少量であれば肩上げ出しや地車出し、また、少量かつ平地であれば大八車を使ったりするが、多量の材木を喜佐谷川の里から出すに筏流しに頼らなければならない。

しかしこの川は水量が少ないので溜堰(たまりせき・鉄砲堰ともいう)を設置して、その水勢に頼って筏を流すのである。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎

 

参照:「吉野林業全書」

 

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写真は現在の宮滝と柴橋です。柴橋の向こう左奥に、小さく映る注ぎ込みが「喜佐谷川」です。

全く関係ない話ですが、桜木神社は行ってみたいなと思いつつまだお詣りしたことがありません。こんなところで名前が挙がってきましたので、今度こそ行ってみたいと思います。

 

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【2021年4月30日追記】

桜木神社を訪れてみましたので、神社へ渡る橋から現在の喜佐谷川を撮影してきました。
 
鉄砲堰を設置して水勢で木材を流したとありましたが、岩場のなかなか狭い場所もあり、難しかっただろうなあとの印象です。
 
流れる水は今もきれいなものでした。

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