超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2021.4.3

■「吉野林業全書」に学ぶ (103) 
川上材木産業組合 滑検査所①

川上材木産業組合 滑検査所は吉野郡川上村大字東川字芝第三十七番地に設け、検査員一名、使丁(雑務を行う者)一名を派遣し、川上郷より産出する木材の検査と、同組合の費用の徴収を行った。

荷主及び中次問屋から和歌山港または大阪港に販売するため、その送り状並びに通券を発行し、検査の申請があった場合は、検査員は通券と現品を照合したうえで検査を行う。

そして、筏ごとに出材を証明するための【川上村】の刻印を打ち、甲・乙・丙に分類した番号を付与して台帳に登録する。(「甲」は和歌山港売材、「乙」は途中売材、「丙」は諸駄物とした。)

また、送り状には朱書きにて分類番号及び数量、筏の床数並びに駄物数量を書き込み、台帳との割印と検査印を捺印した。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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厳重な検査ですが、現代のような含水率やヤング係数を計測する品質検査というよりは、組合費の徴収がメインのようですね。

検査所には、「川上村特別税」徴収のための徴税所も設置されていたようで、すさまじい出荷量や売上があったとはいえなかなか大変です。


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