超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2021.2.21

■「吉野林業全書」に学ぶ (91) 
川路浚渫の方法⑥

吉野杉・吉野桧植林の起源は遠く四百年前(吉野林業全書発刊当時の明治31年時点)と言われ、当時の吉野川の水量は少なかったが、それ以降、植林の増加とともに次第に水量を増していったとされる。

すなわち、初めは材木は一本流しである管流しのみであった。吉野の有志はその不便を痛感し、寛永年間(1624-1643年)に川浚え工事を開始したが、ちょうど杉・桧の植林が盛んになりつつあった頃で水量も次第に増加したため、さらに巨額を投じて川浚え工事を吉野川の水源にまで進めた。

これは単に吉野の発展のみでなく、紀州紀の川沿岸の村落に対し水上運送に計り知れない利益を与えることになり、早くから国家的見地に立脚していたものと自負するところである。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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色々と見解はあるようですが、「緑のダム」という理解で良いのかと思います。

最近では「脱炭素」というトレンドに対して、森林で二酸化炭素吸収量を確保することが重要視されています。ただ若い木々がその効果を強く発揮するようで、川上村の高樹齢林の多い分布を考えると、やはり、人工林サイクルを健全にしなければなりません。

どんな見方をしようが目標は同じ設定になるわけですから、立ち止まることなく前に進むのみです。


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