超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.11.28

■「吉野林業全書」に学ぶ (66) 
酒榑(さけくれ)の製造方法

酒榑は、樹齢80年から100年生の杉上等木で製造する。その中で木目がきれいに通り、芯材が淡紅色もしくは紅色・赤色を帯びたものは優良品であり、色が悪く、焼け傷などがあるものは酒榑には不適当である。

【仕込桶】
30石入り(約5400リットル入り)のもので、「太(ふと)」と呼ばれる。幅四寸から八寸(約12~24㎝)、厚さ一寸六分(約4.8㎝)、長さ六尺五寸(約197㎝)の材料を四間分(材の幅の合計が約788㎝)使う。

底には、幅五寸から八寸(約15~24㎝)、厚さ三寸五分(約10.5㎝)、長さ六尺五寸(約197㎝)の材料を一間分(材の幅の合計が約197㎝)使い、芯は上向けに用いる。

【囲桶(かこいおけ)】
15石入り(約2700リットル入り)のもので、「細(ほそ)」と呼ばれる。幅四寸から八寸(約12~24㎝)、厚さ一寸四分から一寸六分(約4.2~4.8㎝)、長さ六尺五寸(約197㎝)の材料を三間分(材の幅の合計が約591㎝)使う。

底には、幅四寸から六寸(約12~18㎝)、厚さ二寸六分(約7.8㎝)、長さ四尺(約121㎝)の材料を四尺幅(材の幅の合計が約121㎝)使う。

これらは用途に応じて造られるものであるが、木取りの方法は「樽丸」とほぼ同じであって、芯材の赤身が多い部分で、節のないものを用いる。芯材と辺材との境目の淡紅色の部分は内稀といって最上品であり、これに次ぐものを赤稀としている。

底にも芯材部を使うが、辺材の白いものは小板に挽いて、襖や屏風の組子(枠)に用いる。

その他二石入り(約360リットル入り)の「酛(もと)仕込桶」(壺代つぼしろともいう)、六石入り(約1080リットル入り)の「仕込手伝桶」(三尺ともいう)や、柾目板を用いる、一斗七升入り(約30.6リットル入り)の「試桶」(片手桶ともいう)などがある。

「四斗樽」や「一斗樽」以下の樽は樽丸の部類に入る。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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材質がホーロ―やFRPに変わり、こういった木製大桶の需要もなくなってしまいつつあるかと思いきや、近代的な建築の中で「受水槽」のような利用がされているようですね。


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