超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.9.21

■「吉野林業全書」に学ぶ (45) 
杉・桧間伐の方法 ②

五番間伐から十番間伐(植付け後30年~60年の間伐)について、杉は春から夏までに行う。桧の太いものは夏の土用に伐らねばならない。

その伐り方はおよそ4㎏弱の芋綱を伐採する木の根元で、その木の太さの3倍ほどの輪を作り、それを高い場所からその木の中程のところへ打ち上げて、伐倒方向へ綱の端を固定する。

次に大斧で根株を伐るか、もしくは鋸で伐り倒す。

大径木の場合は受け口として木の2割ほどの伐り目を斧で作ったのちに、反対側の追い口に斧で挽き目を入れ、これに楔(くさび)を打ち込んで倒れかかった時に綱を引っ張って倒す。

伐倒後はその木の材木としての用途をよく考えてから、皮を剥ぐべきで2~3ヶ月はそのままにして乾燥させるのが良い。

川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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現在ではチェーンソーとチルホールを使って伐採を行いますが、それでも伐倒方向を見極めながらタイミングを計っていくのは大変な作業です。

山いきさんたちは淡々とこなしてしまうのですが・・・。

斧と鋸の伐採は実際には見たことがないのですが、60年生の杉といっても想像するにかなりの力仕事で、「怖いなあ」という感覚です。さすがに淡々とした作業ではなかったと思います。


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