超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.8.22

■「吉野林業全書」に学ぶ (35) 
杉・桧枯損苗木の植替え

杉・桧の苗木を山に植付けた後は多少枯損が生じるから、植付け後2年目の春には補修の必要がある。
 
その際に、枯損木を抜き取った跡に決して植え込んではならない。だいたいは植穴の底に岩石があるか、他の木根に生育を妨げられて枯れてしまうからである。
 
そもそも補植苗そのものが悪いために枯れてしまうこともあるが、苗木や植穴の良し悪しに関わらず、2本並んで枯れてしまった場合は、その中間に1本を植付け3~4本枯れてしまったところへは2本を間植するのが良い。
 
補植苗は特に60㎝以上の優良なものを選び、植付けには十分注意しなければならない。もし、翌年にも補修の必要が生じた場合は同様に補植を行うようにする。
 
一日の作業量は苗木200本として、補植の方法も最初の植付け方法と変わらない。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎


参照:「吉野林業全書」

 

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苗木や植穴の良し悪しによる枯損について、現代においては異常気象による生育不良、増え続ける害獣など環境問題も大きな原因となっています。
 
環境問題はSDGsのような目標ではなく、すでに責任問題だと思います。

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