超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.7.24

■「吉野林業全書」に学ぶ (24) 
杉床苗の抜き取りと仕分け

1年間成長させた杉苗は移植を行う。そのことを苗付けとも苗伏せとも呼ぶ。

移植の時期は3月初旬から4月上旬までに行う。

まず、杉の苗木を全て掘り起こし、15㎝以上のものは大苗とし、それ以下を小苗として余りに小さいものは捨てる。

大苗と小苗に仕分けたものを100本ずつ束にして、長すぎる根は切り捨てた上で、たらいのような広い口の桶で根を水に浸けた後畑に移植する。

桧苗は、杉苗より一年多く床苗で養生を行うのであるが、除草と管理は前年と同様に行わなければならない。ただ、覆いは一年限りでよく、施肥に関しては苗床の伸長に応じて適当に行えばよい。

「吉野林業全書」では時期は「二十四節気」で表現されます。

【啓蟄】:3月初旬(3月5日頃)
【清明】:4月初旬(4月4日頃)
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
参照:「吉野林業全書」

 

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搬出費用の関係で相場に合わず、捨て伐りとされてしまっている吉野杉・吉野桧たちも、生まれてから吉野の森に辿りつくまで、選考レースに勝ち抜いた選ばれし苗木です。

100年生、200年生に育つまでの撫育も考えると・・・。

そんな綺麗事を言ってられない過酷な現実がありますね。


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