超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

  • HOME
  • >
  • 超現代語訳 川上村の吉野林業を学ぶ

2020.08.15

■「吉野林業全書」に学ぶ㉓ 
杉・桧苗床の除草と施肥

「杉」の苗木は、苗床に「覆い」をしてから約30日(種の播き付けから約60日)で、4㎝弱に伸びている。

このタイミングで、雑草を取り除き肥料を施す。肥料は畑一坪に対して、水肥一荷に、油粕を三合ずつの割合で混ぜて施す。

(※一荷 = 天秤棒の両端にかけて、一人で肩に担えるだけの二つの桶の量 = 約60ℓ)

雨の多い梅雨には、これを2~3回行うのであるが、除草とともに、苗の密生した部分と発育不良のものは間引く。

以降、秋の土用までに施肥は2回で、初回からの合計で5~6回の施肥で止める。施肥ごとの除草は怠ってはならない。

「桧」の苗木は、「杉」の苗木と同じようにすると枯れてしまうので、「杉」の苗木の2回目の施肥の頃に、最初の施肥を行う。それ以降の手入れについては同様である。

苗床の「覆い」について、梅雨の間と、秋分(9月中旬)~冬の初め以外は、施肥や除草の際は一旦取り除き、作業後に元に戻さなければならない。

炎暑や霜雪の頃は、必ず「覆い」は必要であり、特に寒さが激しい時には、藁(わら)の外皮を振りかけることも行ったほうがよい。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
参照:「吉野林業全書」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


温暖化で川上村も雪はずいぶん減っています。もちろん霜や雪がまったくないわけではないので、冬対策は必要でしょうが、今の時代に置き換えると「夏」のほうが大変だと思われます。

伐採後の木材を枝葉を付けたまま放置し、木材中の水分を葉からの蒸散作用によって放出させ、「渋抜き」を行う「葉枯らし乾燥」ということを行うのですが、最近の猛暑で、夏の土用伐りのタイミング次第では、暑さで枝葉が枯れてしまい、「葉枯らし乾燥」が行えないといった現象も起こっています。


最新の記事

アーカイブ

  •  

    • 2020 (68)
  • ≪■「吉野林業全書」に学ぶ㉔ <...

    ≫■「吉野林業全書」に学ぶ㉒ <...

    最新の記事

    アーカイブ

  •  

    • 2020 (68)
  • ページトップへ